米IBMは8月26日(米国時間)、コンテンツ統合ソフトの米Veneticaを買収すると発表した。年内に完了の見込みで、買収額など詳細は公表していない。IBMはデータ統合分野の強化を急ピッチで進めており、その一環。
Veneticaは「VeniceBridge」などのコンテンツ管理製品を展開している未公開企業。同社の技術は、ビジネス文書やWebページ、静止画などの非構造化データへのリアルタイムアクセスや、既存ビジネスプロセスへの統合を可能にするもの。
IBMによると、こうした非構造化データは企業データの約85%を占めているという。同社はVeneticaの技術を統合ソフトウェア群「DB2 Information Integrator」に組み込み、コンテンツ管理製品やWebSphereミドルウェア群を補完。顧客サービス向上を図り、オンデマンドコンピューティング構想を推進していく考え。
Veneticaは、買収後はIBMのDB2情報管理ソフトウェア部門に統合され、ブランド名は維持する。製品は、IBM技術のほか、米Documentum(EMCが買収)やカナダのHummingbirdなど他社の技術とも連携可能にするという。
IBMは7月にも、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールベンダーの米Alphabloxを買収したばかりで、急ピッチでデータ統合分野の拡充を図っている。米IDCの調査によると、企業はIT予算の4割程度を統合に費やしており、統合ソフトウェア市場は2006年に100億ドルに達する見込みという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/08/27 10:00
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