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米Veritas、電子メールアーカイブ企業を2億2500万ドルで買収


 ストレージ管理ソフトウェア大手の米Veritas Softwareは8月31日(米国時間)、電子メールアーカイブ技術の英KVault Software(KVS)を買収することで合意したと発表した。これによって、推進中のユーティリティ戦略の強化を図る。買収金額は約2億2500万ドルで、全額現金で支払う。買収完了は9月末を見込んでいる。

 KVSは1999年創業のソフトウェアベンダー。主力製品「Enterprise Vault」では、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、Microsoft Office、ファイルシステムを対象に、低価格のストレージで、電子メールのアーカイブ・インデックス化を実現する。電子メールアーカイブには、メールの管理や検索プロセスの簡素化、法的規制の遵守などのメリットがある。

 同社は、米Gartnerのベンダー評価である「マジック・クアドラント」で、電子メールアーカイブ企業として唯一ランクインしているという。

 Veritasは買収によってユーティリティ戦略を強化。データに加え電子メールの保存、管理、バックアップ、アーカイブ技術を包括的に提供する。これにより企業は、米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)などの新規制に迅速に対応できるほか、ストレージ管理コストを削減できるとしている。

 米国を中心に、訴訟や調査で電子メールが証拠として採用される例が増えていることから、電子メールの管理は企業にとって新たな課題となっている。Gartnerは、電子メールアーカイブ市場は2007年まで年間57%の高成長率で拡大すると予測している。



URL
  米Veritas Software
  http://www.veritas.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.veritas.com/news/press/PressReleaseDetail.jhtml?NewsId=62751


( Infostand )
2004/09/01 09:53

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