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米Red Hat、RHEL3にセキュリティ強化中心のアップデート


 米Red Hatは9月7日(米国時間)、フラッグシップの企業向け製品「Red Hat Enterprise Linux 3」(RHEL3)用の最新パッチ「Update 3」の配布を開始した。セキュリティ強化を中心とする内容で、同社サポートサービスであるRed Hat Networkを通じて提供する。当初は2005年初めの予定だったが繰り上げた。

 昨年11月のRHEL3のリリース以来3回目のアップデート。大きな項目は、「Exec-shield」と「PIE」(Position Independent Executable)。スタック領域、バッファ領域など、メモリ上のデータ構造を書き換える種類の攻撃に対する防御機能を強化した。

 また、Intelを初め、プロセッサメーカー各社が導入を進めている「NX」(No Execute)技術のサポートを拡大。Itanium2のほか、EM64T、AMD64プロセッサで利用できるようにした。NXはバッファオーバーランを広範に防ぐもので、米Microsoftは、Windows XP Service Pack2(SP2)でNXの機能を利用している。

 このほか、Linux向けメール/ワークグループクライアント「Evolution」でExchange Serverとの互換性を持たせる「Evolution Connector」の追加、米IBMのPOWER5プラットフォームのサポート、多くのバグフィックスやデバイスドライバの改良などが取り込まれている。



URL
  米Red Hat
  http://www.redhat.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.redhat.com/about/presscenter/2004/press_rhel3u3.html
  Red Hat Network
  http://www.redhat.com/software/rhn/


( Infostand )
2004/09/08 10:41

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