米IBMは9月13日(米国時間)、音声認識技術の「Reusable Dialog Components(RDC)」をオープンソース団体のApache Software Foundationに寄贈すると発表した。音声認識技術は現在、各社が独自技術を提供しているが、オープンソース化することで開発者を獲得し、技術の普及を狙う。
RDCは、ビルディングブロック(組み立て済みのコンポーネント)のフレームワークで、Java Server Page(JSP)をベースとする。日付や通貨、位置などの基本的な音声アプリケーション機能に対応しており、音声対応のインフラ技術に用いることで、自動音声サービスを利用した電話によるフライト予約などのアプリケーションを提供できるという。
RDCはW3CのVoiceXML 2.0を自動生成することから、音声アプリケーションに標準のベースを提供できる。開発者はWebアプリケーションに音声機能を容易に追加できるという。また、オープンソース化により、コンポーネント間の相互運用性も高まるとしている。
同社の動きに対し、コールセンターを提供する米Genesysなど24社が賛同を表明している。
IBMは、米ニューヨークで開催中の音声認識技術のカンファレンス「SpeechTek Exposition & Conference」でこの発表を行った。また、同社は音声マークアップエディタのプロジェクトをオープンソース団体のEclipse Foundationに提供することも併せて発表している。
IBMは8月にも、自社データベース技術の「Cloudscape」をオープンソース化している。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/09/14 09:54
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