米Open Source Development Lab.(以下、OSDL)は9月14日(米国時間)、Linuxディストリビューションの標準仕様であるLinux Standard Base(以下、LSB)の策定を推進する非営利団体、米Free Standards Group(以下、FSG)との協業を発表した。
FSGは、企業におけるLinux稼働環境でもっとも多く導入されているパッケージソフトウェアを数値化により特定することを目的とした新プロジェクト「OSDL Working Set」でOSDLと協業し、OSDLメンバー企業からのフィードバックや、今後の仕様リリースに対するエンタープライズ領域での要求を収集するという。
両団体では今回の協業により、エンタープライズ市場におけるISVのLinuxサポート拡大を目指すとしており、OSDLでは、LSBに準拠したLinuxアプリケーションを開発するISVに、これまで以上のサポートスタッフとシステムインフラとを提供する。
米OSDL CEOのスチュワート・コーエン氏は「Linuxが今後もエンタープライズ市場で成長を続けるためには、標準が重要な要素と認識している。LSB2.0の公開により標準化をリードするFSBとの協業で、Linuxの採用をさらに加速していく」と述べている。
両団体ではすでに2005年1月に米カリフォルニア州バーリンゲームで開催予定の「OSDL Enterprise Linux Summit」へ向け、カンファレンスプログラム作成で協力をしたほか、FSBではLSB2.0準拠アプリケーションの開発に関するチュートリアルを実施する予定。
■ URL
米Open Source Development Lab.
http://www.osdl.org/
米Free Standards Group
http://www.freestandards.org/
プレスリリース(OSDL)
http://www.osdl.jp/newsroom/press_releases/2004/2004_09_14_sanfrancisco.html
( 岩崎 宰守 )
2004/09/15 18:33
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