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米Microsoft、政府向けプログラムを拡張-Officeのソースコード開示へ


 米Microsoftは9月19日(仏時間)、各国政府機関に製品のソースコードを開示するプログラムを拡大し、人気オフィスアプリケーションの「Microsoft Office 2003」のソースコードも閲覧可能とすると発表した。アジアや欧州地区を中心に広がりを見せているオープンソース採用拡大を食い止めることを狙う。

 Microsoftは2003年1月に政府機関向けプログラム「Government Security Program」(GSP)を開始、対象製品のソースコードを閲覧可能にすることで政府の信頼を獲得しようとしてきた。また同11月には、「Microsoft Office 2003 XML Reference Schemas」を発表、Office 2003のXMLスキーマ集を無償で提供している。Office 2003のソースコード開示はこれらの取り組みを拡大するもので、GSP参加国は同製品のソースコードや技術情報を利用できる。

 同社はGSPの下、すでに「Windows 2000」「Windows XP」「Windows Server 2003」などの製品のソースコードを開示しており、今回、人気製品を加えることで弾みをつける。Microsoftによると、英国政府がすでに参加し、Office 2003の技術情報を得ているという。

 GSPは、同社がそれ以前から「Microsoft Shared Source Initiative」として進めてきた政府向け取り組みの拡張版。Microsoftによると、現在、オーストラリア、中国、ノルウェー、ロシア、スペインなど30カ国以上が参加しているという。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/sep04/09-19OfficeGSPPR.asp


( Infostand )
2004/09/21 09:59

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