米Quantumは10月11日(米国時間)、ミッドレンジのテープオートメーション製品でデータ改ざん防止機能「WORM」(Write Once Read Many)をサポートすると発表した。既存インフラを利用して、コストを大幅に削減しながら、各種法規制遵守へのニーズに応えられるとしている。
WORM機能は上書きが不可能となることから、データのバックアップや、法規制で求められる保存/アーカイブに対応できるという。同社はWORM機能として、データ管理ソフトウェアで起動する「DLTIce」を持っている。標準のテープメディアでWORMを利用するよう設定することも可能。
WORM機能によってデータの安全性を向上できるほか、既存のバックアップなどのインフラ技術を利用でき、コスト削減や投資保護などのメリットもあるという。Quantumの試算では、たとえば50TBのデータのアーカイブの場合、DLTIceで必要なのはテープメディアのみで、コストは、別途コンテンツシステムを導入する場合の150分の1で済むという。
DLTIceはすでに出荷中の同社のテープオートメーション製品でサポート済みで、今後、次世代のLTO-3ドライブ向けWORM技術にアップグレードする予定。現時点の対象製品は、「PX720」「P7000」「P4000」「M2500」「M1800」「M1500」「SuperLoader」。
米国では、企業改革法の「Sarbanes-Oxley Act」や医療保険の積算と責任に関する法律「Health Information Portability and Administration Act」(HIPPA)などの新法でデータの保存が義務付けられ、政府や企業は遵守を求められている。特にSarbanes-Oxley Actは、遵守期限が今年11月と迫っている。
■ URL
米Quantum
http://www.quantum.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.quantum.com/am/news/releases/default.htm?yyyy=2004&mm=10&guid={18DB8D63-171F-4DC8-A5A9-B2595FE1C6D7}
( Infostand )
2004/10/13 10:06
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