米IBMは10月13日(米国時間)、「Atlantic」のコードネームで呼ばれてきたRationalベースの開発ソリューションを発表。ソフトウェア開発製品体系「IBM Software Development Platform」を拡充した。12月3日から出荷し、年内に全製品を提供する。各製品の価格は1500ドル~5500ドルの範囲。
開発ライフサイクル全体で新製品の投入や既存製品の強化を行っており、「過去5年間で最大の進化」(IBM RationalゼネラルマネージャのMike Devlin氏)と自信を見せている。
新ソリューションは、オープンソースの開発プラットフォーム「Eclipse 3.0」をベースとし、設計者、開発者、テスト管理者などソフトウェア開発チーム全員に統一プラットフォームを提供できるという。開発作業の効率化や品質向上ができ、ビジネスチームとの連携も図りやすくなるとしている。包括的であることが特徴だが、製品はモジュラー構成であるため選択して利用することも可能。
新製品では、ITプロジェクトをビジネスチームと開発チームの両方が評価できる「Rational Portfolio Manager」、ソフトウェア設計者がアプリケーション体系を明確に規定・管理できる「Rational Software Architect」、UML 2.0ベースのビジュアルモデリングツール「Rational Software Modeler」などがある。
また、RAD(Rapid Application Development)ツールでは、「WebSphere Studio Site Developer」「WebSphere Studio Application Developer」などの既存製品を強化し、それぞれ「Rational Web Developer for WebSphere Software」「Rational Application Developer for WebSphere Software」と改称した。使いやすさやシンプルさを強化しており、コード分析、性能テストなどが視覚的にできるという。
価格はRational Software Architectが1ユーザー当たり5,500ドル、Rational Software Modelerが同1,795ドルなど。
IBMは2003年2月にRational Softwareを買収し、Rationalブランドの下、自社開発製品体系に統合している。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/10/14 10:13
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