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米IBMと米Cisco、セキュリティポリシー遵守管理ソリューションを発表


 米IBMと米Cisco Systemsは10月14日(米国時間)、セキュリティポリシー遵守にフォーカスした統合ソリューションを発表した。ウイルスやワームなどがネットワークに与える被害を抑え、ビジネス運行への影響を最小限にするという。企業システムのセキュリティ強化に向けて両社が共同で進めている「Global Security Alliance」に基づく成果の第二弾。

 ソリューションは(1)セキュリティポリシー遵守の自動管理(2)アクセス管理と隔離(3)修復――の3ステップからなる。ポリシー遵守管理では、「IBM Tivoli Security Compliance Manager」とCiscoのネットワーク技術を統合。ノートPCや携帯端末など、企業ネットワークにアクセスする端末が、パッチやアンチウイルスなどのセキュリティポリシーを遵守しているかどうかを自動的に判断する。

 端末をチェックした後は、「Cisco Secure Access Control Server(ACS)」がアクセスを認めるか否かを決定する。アクセスが認められない場合、その端末を仮想LANなどの“安全ゾーン”に隔離することで、システム全体への感染を防ぐ。

 隔離された端末については、「IBM Tivoli Provisioning Manager」が最新のアンチウイルスソフトウェアのインストールなど、必要なタスクを自動的にプッシュする。また、セキュリティ修復プロセスなどの自動ワークフローを共有するためのIBMのオンラインリソース「Orchestration and Provisioning Automation Library」(OPAL)へのアクセスも可能。

 IBMとCiscoは今年2月、企業セキュリティ分野で包括提携しており、すでに第1弾としてユーザー管理ソリューションを発表している。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  米Cisco Systems
  http://www.cisco.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://newsroom.cisco.com/dlls/partners/news/2004/pr_prod_10-14.html?CMP=ILC-001


( Infostand )
2004/10/15 10:11

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