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米JBoss、オープンソースのワークフローエンジンを発表-ミドルウェアを強化


 米JBossは10月18日(米国時間)、オープンソースのワークフローエンジン「JBoss jBPM 2.0」を発表、LGPL(Lesser General Public License)の下で提供を開始した。Webサイトから無償でダウンロードできる。同社は今後、企業分野を狙ってミドルウェアを強化する戦略で、新製品はその中核となる。来年にはJBoss jBPMに関連したイニシアティブを開始する予定。

 JBoss jBPMは、これまで独立したオープンソースプロジェクトのjBpm(Java Business Process Management)が開発を進めていたJavaベースのBPM(ビジネスプロセスマネジメント)エンジンをJBossが提供するもの。同プロジェクトを率いてきたTom Baeyens氏は社員としてJBossに参加し、今後も開発をとりまとめていく。

 JBoss jBPM 2.0は、昨年12月にリリースされた「jBpm 1.0」を強化しており、ネイティブの記述言語jBPM Process Definition Language(JPDL)を搭載。BPELやBPML、ebXMLなどビジネスプロセスに関する標準や仕様をサポートした。Java開発者がバンドルしやすいシンプルなメカニズムと、複雑なワークフローパターンにも対応できる拡張性が特徴で、単体導入のほかJ2EEアプリケーションサーバーとの併用も可能だ。

 同社は来年以降、開発プラットフォームのEclipseとの統合によりGUIをサポートする予定。また、ワークフロー管理などの強化、ネイティブでのBPELサポートなども追加していくという。

 JBossは、オープンソースのJ2EEアプリケーションサーバー「JBoss Application Server 4.0」のベンダーとして知名度を上げており、今年7月にはオープンソースのアプリケーションサーバーとしては初めて、米Sun MicrosystemsからJ2EE 1.4の認定も取得している。企業に安全な選択肢としてのオープンソースを提供することを目指している。



URL
  米JBoss
  http://www.jboss.org/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.jboss.org/services/press/jBPM.pdf


( Infostand )
2004/10/19 10:03

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