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米Ciscoと米Microsoft、ネットワークセキュリティ技術の統合で協業
米Cisco Systems(以下、Cisco)と米Microsoft Corporation(以下、Microsoft)は10月18日(米国時間)、両社のセキュリティ技術の共有・統合に向けて協業すると発表した。
現在両社では、「Cisco Network Admission Control(NAC)」と「Microsoft Network Access Protection(NAP)」の各ソリューションを独自に展開している。これらはともに、一定のセキュリティポリシーに達しないPCを検疫ネットワークに隔離し、ウイルス/ワームによる被害からネットワークを守ろうというものだが、両社のソリューション間には互換性がなく、ユーザーは個別の対応を余儀なくされていた。
しかし今回の協業により両社の製品のセキュリティ機能が統合されるため、ユーザーは単一の共同ソリューションを導入することができるようになるという。これに関してCiscoのCEO、ジョン・チェンバース氏は「自己防衛型ネットワークを実現するための要は業界との協業。Microsoftとの協業は、ネットワークセキュリティにおける業界最高のツールと技術を顧客に提供するための、当社の姿勢を示すもの」と述べた。
また、MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー氏は「この提携は、よりセキュアなコンピューティング環境を実現するという当社の継続的な姿勢を強調するもの。両社の製品間で互換性・相互運用性拡大に向けた協業を行うこと、主要な分野における業界標準をサポートすることは、両社、業界、顧客にとって重要な取り組みだ」とコメントしている。
なお現在の両ソリューションでは、Cisco側はルータ、スイッチなどのネットワークインフラに、MicrosoftはWindows製品に、それぞれセキュリティ機能を組み込もうとしているが、今回の発表時点では、具体的な今後のロードマップについては特に触れられていない。
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URL
米Cisco Systems(英語)
http://www.cisco.com/
米Microsoft Corporation(英語)
http://www.microsoft.com/
プレスリリース(日本語抄訳)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2082
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( 石井 一志 )
2004/10/19 12:24
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