米Unisysと米SAS Instituteは10月20日(米国時間)、Linuxベースの高性能システム向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソリューションを共同で提供すると発表した。併せてUnisysは、米Open Source Development Labs(OSDL)への参加を発表するなど、Linux戦略を強化した。
両社の提携を拡大し、Unisys製のLinuxベースサーバー上でSASのBIや分析アプリケーションを実現する。企業ではこのところ、低コストのLinuxベースのIAサーバーを複数台組み合わせるなどして、高性能システムにLinuxを採用する傾向がある。
両社は、その上で、高い処理能力を必要とする分析系アプリケーションを動かしたいというユーザーのニーズに応えるとしている。中でも、財務・金融分野でこうした需要が強いという。
Unisysはこれまで米Microsoftとの関係が強かったが、8月には主力製品の「Unisys Enterprise Server ES7000」でLinuxをサポートするなど、柔軟な戦略にシフトしている。
OSDLは、エンタープライズでのLinux採用促進と、その成長を目的とした団体。Unisysは今後、OSDLで進行中の作業に参加するなどして、Linuxを企業システム対応にする取り組みを推進するとしている。
調査会社の米IDCによると、2004年第1四半期の世界のLinuxサーバー売上高は前年同期比56.9%増、出荷台数は前年同期比46.4%増で、7四半期連続で成長したという。
■ URL
米Unisys
http://www.unisys.com/
米SAS Institute
http://www.sas.com/
Open Source Development Labs
http://www.osdl.org/
ニュースリリース(英文)
http://www.unisys.com/about__unisys/news_a_events/10208457.htm
( Infostand )
2004/10/21 10:11
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