米IBMは10月21日(米国時間)、中国・北京にSMB向けの開発拠点「SMB Innovation Center」を開設すると発表した。企業の99%がSMBである巨大市場にいち早く乗り込み、オープンソリューションを提案していく。SMBに特化した開発センターは中国では初めてとしている。
同社は、すでに中国に、China Research Lab(CRL)を構えており、SMB Innovation CenterはCRLを拡大したものとなる。新拠点では規模を倍増し、スタッフやISVと共同でSMB向けソリューションの開発や提案を行う。中国有数の大学である北京大学と精華大学があることから、北京を設置場所に選んだ。
中国には1000万社以上のSMBがあり、サプライチェーンのグローバル化に伴って、それぞれサプライヤー、パートナー、顧客との接続性を改善する必要に迫られているという。SMBの月間取引企業数は平均約485社で、今後、さらに増えると予想されている。IBMはオープンソリューションで中国のSMBが抱える課題を解決するとしている。
すでにパイロットプログラムとして、中国企業と共同で小売業向けソリューションを開発することが決まっているほか、ハードウェアやミドルウェア、モバイルなど広範な技術分野を扱う予定。
今回の拠点開設は、IBMが2年前に開始したSMB市場強化の取り組みの一環。同社によると、SMB向け製品ポートフォリオ作成などの結果、SMB分野の売り上げは全体の20%を占めるまでになったという。
世界で3000億ドルとされるSMB市場を巡っては、MicrosoftやOracleなど、大手ITベンダー各社も取り組みを進めている。また中国市場に向けても、各社は開発拠点を設けるなどして進出を図っている。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/10/22 10:10
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