米IBMは11月9日(米国時間)、64ビットプロセッサ、POWER5ベースの高密度クラスタサーバー「p5-575」を発表した。米ペンシルバニア州ピッツバーグで開催中のスーパーコンピュータのイベント「SC2004 Conference」でプレリリースバージョンを披露、「“箱から出してすぐ使える”スーパーコンピューティング技術」としている。2005年第1四半期以降に出荷開始する。
現行のPOWER4ベースのUNIXサーバー「eServer p655」の後継となるもので、シングルコアのPOWER5(1.9GHz、36MB L3キャッシュ)を8基搭載し、高密度化技術でコンパクトな筐体にまとめた。OSは、AIX 5Lのバージョン5.2/5.3、Linux(Red HatとNovell)をサポートする。ノード間の広帯域接続や共有メモリなどでの技術強化で、高い性能を実現するという。価格は未公表。
スイッチ技術「IBM eServer pSeries High Performance Switch」(HPS)を拡張して2005年第2四半期にp5-757に対応させる予定で、これを利用したクラスタソリューション「IBM Cluster 1600」は最大64ノード・512プロセッサまでの拡張が可能という。
高密度クラスタサーバーは通常、複数台をクラスタ化して接続することで、研究開発やエネルギー演算などに用いる。IBMでは、このほかにも大規模なデータマイニングやビジネスインテリジェンスなど、処理能力を必要とするアプリケーションにも適しているとしている。同社はHPC分野で米Hewlett-Packardと争っている。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/11/10 10:03
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