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米Novell、「WordPerfect」に関する反トラスト法違反で米Microsoftを提訴


 米Novellは11月12日(米国時間)、自社が以前所有していた「WordPerfect」などのオフィスアプリケーション事業を米Microsoftが阻害したとして、反トラスト法(独禁法)違反で、米ユタ州の連邦地裁に提訴した。Novellは8日に「NetWare」での和解を発表した際、WordPerfectについては提訴を予告していた。

 Novellは、同社がワープロアプリケーションのWordPerfectと表計算ソフトの「Quattro Pro」事業を所有していた1994年から1996年までの間、Microsoftの行為によって、自社のオフィスアプリケーション事業が損害を受けたと主張。損害賠償を求めている。

 具体的には、Microsoftが、(1)必要なWindowsの技術情報を開示しなかった(2)WordPerfectを市場から排除することを意図した技術をWindowsに組み込んだ(3)ハードウェアパートナーにWordPerfectを採用させなかった――の3点を挙げている。

 Novellは1994年にWordPerfectとQuattro Proを買収したが、1996年には両事業をカナダのCorelに売却している。買収額は合わせて10億ドル以上だったが、売却額は1億7000万ドルにすぎなかった。Novellによると、1990年時点でWordPerfectの市場シェアは約50%、Microsoftの「Word」は約20%だったが、1996年にはWordPerfectは10%以下、Wordは約90%になっていたという。

 これに対し、Microsoftは同日、コメントを発表。WordPerfectのシェアは買収以前から縮小し始めており、「Novellは自らの経営ミスとお粗末なビジネス判断の結果をMicrosoftのせいにしようとしている」と反論している。

 両社は8日、NovellのNetWareに関する反トラスト法訴訟で、Microsoftが5億3600万ドルの和解金を支払うことなどで和解したことを発表している。



URL
  米Novell
  http://www.novell.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.novell.com/news/press/archive/2004/11/pr04077.html
  Microsoftのコメント(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/nov04/11-12WordPerfectPR.asp


( Infostand )
2004/11/15 10:42

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