米Microsoftは11月16日(米国時間)、米NovellのNetWareからWindowsへの移行支援プログラムを発表した。「Windows Server 2003」などWindowsプラットフォームに移行する顧客が対象で、無償・有償の移行ツールや技術サポート、手引きなどを提供する。
移行ツールは、無償ダウンロードで提供する「Windows Services For Netware」(SFN)と、米Quest Softwareの有償ツール「NDS Migrator」がある。NDS Migratorは大規模システム向けで、大口割引価格も用意する。Questとは共同で、移行ツール利用のための手引きとなる「Solution Accelerators」も開発した。また、移行を検討中の顧客に対しては、ニュースグループ経由の技術サポートとオンライントレーニングバウチャーを無償で提供する。
米国では特に「U.S. Mid-Market NetWare Migration Promotion」として中規模企業市場をターゲットに展開する。NetWareからの移行を決めた顧客には、Microsoftのパートナー企業のサービスを利用できる補助金として、Windows Server 2003(50クライアントアクセスライセンス)の購入ごとに600ドル、最大で15,000ドルを提供する。このプログラムは、Linuxに対するWindowsの優位性をアピールする「Get The Fact」キャンペーンとも連動させる。
Novellは今年初めのSUSEの買収などでオープンソース路線を強めており、NetWareの顧客に対してはオープンソース(SUSE LINUX)への移行パスとして「Open Enterprise Server」を提供することになっている。Microsoftの今回の動きは、このタイミングを狙ったものとみられる。
両社は先週、Microsoftが5億3600万ドルを支払うことなどで、NetWareに関する反トラスト違反訴訟で和解したばかり。これに続いてNovellは、ワープロソフトの「WordPerfect」について、Microsoftを訴えている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
プレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/nov04/11-16NovellNetwareMigrationPR.asp
( Infostand )
2004/11/17 10:08
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