米IDCが11月24日(米国時間)発表した世界サーバー市場調査結果によると、2004年第3四半期(7-9月期)の売上高(工場出荷ベース)は前年同期比5.5%増の115億ドルで、6四半期連続の成長を記録した。出荷台数ベースでは18.7%増だった。ミッドレンジが縮小する一方で、ローエンドがけん引している。Linuxサーバーは初めて10億ドルの大台に乗った。
ローエンドの「ボリュームサーバー」(25,000ドル未満)市場は前年同期比18.2%増と大きく成長している。x86プロセッサ搭載サーバーが同14.2%増の54億ドル超となり、3四半期連続でRISCベースの市場規模を上回った。
対照的に、ミッドレンジは前年同期比10.2%減で3四半期連続のマイナスとなった。またハイエンドは同1.9%増で4四半期連続の増加。IDCは、ローエンドとハイエンドの伸びは、データセンターのシンプル化と戦略的IT投資の増加という2つのトレンドによるものと分析している。
OS別では、Linuxが同42.6%増で9四半期連続で2桁成長を維持、初めて10億ドルを達成した。サーバー市場全体の9%を占める。また、Windowsも堅調で同13.3%増の39億ドル、減少傾向にあるUNIXの市場規模(40億ドル)に迫っている。
ベンダー別シェアでは、米IBMが36億5900万ドルでシェア31.7%の首位。同社はブレードサーバーで1位、Linuxサーバーでは2位と強さを見せた。2位以下は、米Hewlett-Packard(出荷額30億940万ドル、シェア26.8%)、米Sun Microsystems(同11億7600万ドル、同10.2%)、米Dell(同11億7000万ドル、同10.1%)の順。Dellは前年同期比14.1%増と唯一2桁成長を遂げ、3位のSunに肉薄している。出荷台数ベースでは、LinuxサーバーでトップのHPが1位となった。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英語)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=pr2004_11_22_120318
( Infostand )
2004/11/25 10:13
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