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フィッシング詐欺、10月は偽造サイトが倍増―APWG調査


 フィッシング詐欺を追跡する団体Anti-Phishing Working Group(APWG)がこのほどまとめたフィッシングの10月版月次調査によると、利用されたWebサイト数は前月の2倍以上に増加していた。

 調査はセキュリティ企業の米Tumbleweed Communicationsと共同で行った。それによると、10月に報告されたフィッシング詐欺電子メールの種類は6597種類で、1142サイトが利用されていたという。これは9月(543サイト)の2倍以上で、7月から月平均36%増で増加していることになる。

 フィッシング詐欺とは、金融機関やEコマース企業などを送信元と装った電子メールを送りつけ、偽造サイトにおびき寄せ、クレジットカード番号など個人情報を入力させ、盗み取るもの。今期、よく利用される企業の業種は、金融、ISP、小売店の順となり、金融は全体の73%を占めた。利用されたブランド数は計44で、この数は過去4カ月間ほぼ一定しているという。

 地域別に見ると、米国が4分の1以上を占めてトップ。以下、中国、韓国、ロシアの順で、日本は第5位となっている。

 APWGによると、今期の被害報告は10月5日の午後を境に急増しており、同時に複数の企業を偽るフィッシングのトレンドが原因と分析している。また、フィッシング詐欺を手軽に実行できるツールキットや自動化ツールが出回っている可能性もあるとしている。



URL
  2004年10月版「Phishing Activity Trends Report」(英語、PDF)
  http://www.antiphishing.org/APWG_Phishing_Activity_Report-Oct2004.pdf


( Infostand )
2004/11/26 10:07

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