米Computer Associates(CA)はこのほど、スパイウェアやアドウェアに関する情報サイト「Spyware Information Center」を開設し、スパイウェア脅威ランキングのトップはPtoPアプリケーションのKaZaAと発表した。同社によると、PtoPアプリケーションは外部からのアクセスを認めるため、セキュリティ上の問題になるおそれがあるという。
CAは、スパイウェアやアドウェアなどをウイルスと区別して“ペスト”と呼んでいる。スパイウェア脅威トップ5は、同社のアンチペスト製品「eTrust PestPatrol」のユーザーからの報告をベースにまとめたもの。1位のKaZaAのほかには、アドウェアのEzulaやGameSpy Arcade、クッキー技術のAdopt.Hotber.com、ダウンローダーのDownload Accelerator Plusがトップ5に入っている。
CAによると、企業でPtoPアプリケーションが用いられた場合、「ネットワークに遅延をもたらすうえ、ストレージ容量を大量に消費する」という。また、「外部者に内部ファイルへのアクセスを認めることから、セキュリティ問題になる可能性もある」と指摘している。
PtoPアプリケーションは無償でダウンロードでき、音楽などのファイル交換ができることから人気が高い。KaZaAを提供するオーストラリアのSharman Networksでは同ソフトのダウンロード件数を2億1400万件と発表している。PtoPアプリケーションの多くはアドウェアやスパイウェアをバンドルしている。
■ URL
米Computer Associates(英語)
http://www.ca.com/
Spyware Information Center
http://www3.ca.com/securityadvisor/pest/
( Infostand )
2004/11/29 10:09
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