米Hewlett-Packardは11月30日(現地時間)、認証管理ソフトウェア「HP OpenView Select Federation」を発表した。認証プロトコルやベンダーに依存しない業界唯一のソリューションとしている。スペイン・マドリッドで開催した同社のイベント「Software Universe 2004」で明らかにした。
OpenView Select Federationは、フェデレーション(連携)型認証ソリューションを提供する米Trustgenix技術のOEM製品で、一般企業向けの「Enterprise edition」とテレコム向けの「Premium edition」の2種類を提供する。
Liberty Alliance、SAML(Security Assertion Markup Language)、WS Federationの3種類の認証プロトコルと他社ID管理技術のサポートにより、各種認証ソリューションとの相互運用が可能となる。これによって、ビジネスパートナーのシステムと接続したヘテロジニアス(異機種混合)環境での連携型認証が実現。ユーザーは一度サインオンすれば連携システム内を移動できる。HPによると、現時点で認証プロトコルとベンダーに依存しない中立ソリューションは同製品だけという。
既存システムへの投資を保護し、パートナー企業との相互運用性を確保できるのが特徴。中でもさまざまなサービスプロバイダーが同じユーザーのデータを共有するモバイル分野にメリットがあると見ている。
同時に、ITプロセスを自動化し、優先度の変化に合わせてITリソースを配分する「HP OpenView Automation Manager」などを発表した。今年に入って買収した米Novadigmと米Consera Softwareの技術を統合している。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
プレスリリース(英語)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2004/041130d.html
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2004/041130a.html
( Infostand )
2004/12/02 10:04
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