米Microsoftは12月3日(米国時間)、「Windows NT Server 4.0」の有償サポートを2006年末まで継続することを明らかにした。有償で提供するカスタムサポート(追加サポート)に変更を加えるもので、当初の2005年末までの予定を1年間延長する。
カスタムサポートは、NT Server 4.0のサポート期間が今年いっぱいで終了するのを受けて、2005年1月1日から希望するユーザーに有償提供するもの。定額料金でセキュリティ更新を提供する。Windows Serviceability担当シニア・ディレクターのPeter Houston氏は「大企業や公共機関からの要望があったため」と説明している。
また、対象となるセキュリティ更新も拡大し、深刻度が「緊急」(Critical)の脆弱性に加えて、「重要」(Important)についてもサポートする。さらに、最低契約期間を当初の6カ月から3カ月に短縮する。
Houston氏は、あくまでもカスタムサポートの変更であって、「NT Server 4.0のサポートライフサイクルはこれまで通り今年12月31日で終了する」と基本的な部分には変更がないことを強調している。また、NT Server 4.0については「高度なハッキングが起こる前の時代に開発されたもの」として、セキュリティのため、速やかにWindows Server 2003に移行するよう呼びかけている。
NT Server 4.0のサポート打ち切りにあたり、企業や公共機関の中にはWindows Server 2003以外に、Linuxなど非Microsoft環境へ移行する動きも出ている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
Microsoft、カスタムサポート変更の説明(英語)
http://www.microsoft.com/presspass/features/2004/dec04/12-03NTSupport.asp
( Infostand )
2004/12/06 10:09
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