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2005年の世界PC出荷数伸びは10.1%、今年がピーク―米IDC


 米IDCは12月8日(米国時間)、2005年の世界のPC総出荷台数が前年比10.1%増の1億9510万台、出荷額は同3.9%増の2010億ドルになるとする予測を発表した。2004年の対前年出荷台数伸び率は14.5%(予想値)で、2005年は減速しながらも2ケタ成長を維持するという。しかし、長期的に見るとピークは過ぎており、米IBMのPC部門売却にみられたような業界再編はさらに進むとみている。

 2005年は引き続き企業など商用分野の需要が堅調なことと、ノートPCの需要がけん引するという。同社は市場を消費者分野と商用分野の2つに分けて分析しており、消費者分野は前年比8%増、商用分野は同11.3%の伸びを見込んでいる。前年の成長率(予想値)は消費者分野12.1%、商用分野15.9%で、とくにここ数年、成長を支えてきた商用分野が落ち着きをみせるという。

 日本市場については、停滞していた消費者分野が回復すると予測するが、すでにけん引役のノートPCの普及率が高いことから、成長は限定的なものになるとみている。

 また、米IBMのPC事業を買収した中国のLenovo Group(聯想集団)について、市場環境は、アジア・太平洋地域の高成長率やノートPCの人気など、同社にとって有利に動くと分析している。IDCのモバイルコンピューティングアナリスト、Alan Promisel氏は「(Lenovoは)比較的高成長が見込める商用分野とポータブル市場における地位を強化しつつ、国際的競争に必要な市場へのアクセスと規模を獲得した」とコメントしている。



URL
  米IDC
  http://www.idc.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=pr2004_12_07_084711


( Infostand )
2004/12/09 10:06

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