米Novellは、独Netline Internet Serviceとの提携を拡大し、Netlineがオープンソースで公開しているグループウェア「Open-Xchange Server」の販売、保守・サポートを行う。Netlineがサポートなどをバンドルした商用版を発売するのに合わせたもの。12月9日(現地時間)、Netlineが発表した。
Open-Xchange Serverは電子メールやアドレス帳、スケジュールなどの機能を備える企業向けコラボレーションサーバー。米Microsoftの「Exchange Server」に対抗する製品に位置づけられており、Netlineは今年8月、GPLライセンスの下、オープンソースで公開している。
提携拡大を受けて、NovellはOpen-Xchange Serverの販売、保守・サポート、トレーニングを提供する。Netlineは、現在提供中の無償版Open-Xchange Serverに、サポートやサードパーティのアプリケーションをバンドルした商用版を来年第1四半期に発売する予定。同時に、Open-Xchange Serverを中核技術に採用してNovell傘下のSUSE LINUXが製品化した「SUSE LINUX Openexchange Server」は、Open-Xchange Serverにブランド変更する。
また、NovellはSUSE LINUX Openexchange Serverのコードをコミュニティに提供し、Netlineの技術をNovellの開発プロセスDeveloperNetに組み込む。これにより、「Evolution」「Novell Linux Desktop」「ZENworks」など同社の既存技術との統合が容易に実現するという。
コラボレーションサーバー市場はMicrosoftが優勢だが、Open-XchangeはWebブラウザベースであるため、Microsoftの「Outlook」にもアクセスできる。Novellによるサポート強化は、Linuxで代替したいという企業のニーズに応えるものになるという。
■ URL
独Netline Internet Service
http://www.open-xchange.org/
米Novell
http://www.novell.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.open-xchange.org/ox/EN/news/news_detail2526.htm
( Infostand )
2004/12/10 10:06
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