米Symantecは12月16日(米国時間)、ストレージ管理ソフトウェアの米VERITAS Softwareを買収することで両社の取締役会が合意したと発表した。取り引きは株式交換で行い、金額にして約135億ドル相当となる。2005年第2四半期に完了の予定。合併によって年商約50億ドル、世界第4位規模のソフトウェア企業となる。
Symantecは、VERITAS株1株に対してSymantec株1.1242株を割り当て、新会社の株式の6割を保有する。社名は「Symantec」を維持し、現Symantecの会長兼CEOのJohn W. Thompson氏が同職を続投、VERITASの会長兼社長兼CEOのGary L. Bloom氏は副会長兼社長に就任する。取締役会はSymantec側から6人、VERITAS側から4人の計10人で構成する。
Symantecはアンチウイルスソフトウェアを、VERITASはバックアップなどストレージ管理ソフトウェアを販売しており、それぞれの分野で強固な事業基盤を築いている。だが、このところ、米Microsoftのアンチウイルス分野進出の可能性など、両社とも新たな競合の脅威にさらされていた。特にVERITASは、ストレージ最大手の米EMCによる管理ソフトのLEGATO買収、米Oracleの自社製品へのストレージ管理機能統合などを受けて、再ポジショニングが急務とされていた。
Symantecは、事業分野が異なる2社が合体することで、企業顧客に情報を安全に管理する効果的な技術を提供でき、「情報の安全性と可用性を同時に実現するユニークな位置にある」と述べている。
ソフトウェア業界では今週初め、1年半にわたった米Oracleの米PeopleSoft買収が最終的に買収額103億ドルで決まるなど再編が続いている。
■ URL
米Symantec
http://www.symantec.com/
米VERITAS Software
http://www.veritas.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.symantec.com/press/cgi/printfriendlypress.cgi?release=2004/n041216.html
( Infostand )
2004/12/17 10:13
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