米Apple Computerは1月4日(米国時間)、1Uラックマウント型サーバー「Xserve G5」に、動作周波数2.3GHzの64ビットプロセッサ「PowerPC G5」をデュアルで搭載したアップグレード版を発表、販売を開始した。価格性能比を大きな特徴としている。
新版の主な強化点は処理能力とメモリ容量となる。プロセッサの動作周波数を2GHzから2.3GHzに高速化して、システムあたり処理能力を最大35GFLOPS以上に強化した。また、ホットプラグ対応内蔵ストレージ容量を最大1.2テラバイト(TB)に拡張した。FSBは最大1.15GHz、プロセッサあたり帯域幅は毎秒9.2GBで、1Uサーバーとしては業界最速という。
400MHz動作のECCエラー訂正機能付きDDR SDRAM(最大8GB)、133MHz PCI-Xカード対応の拡張スロットなどを備え、2基のギガビットEthernetとFireWire 800をオンボードで搭載した。オプションでハードウェアRAID 0,1,5構成が可能。クライアント数無制限のMac OS X Server v10.3(Panther)をプリインストールする。
アップグレード版の「Xserve G5」は、現行ラインアップと同様、2GHzのPowerPC G5のシングルプロセッサ、2.3GHzのデュアルプロセッサ、クラスタ向けに最適化したクラスタノードの3モデルがある。価格は2999ドルから。
日本法人のアップルコンピュータ株式会社は、同機の国内販売を1月下旬より開始すると発表した。価格はシングルプロセッサモデルが346,290円、デュアルプロセッサモデルが461,790円、デュアルプロセッサ・クラスタノードモデルが346,290円(いずれも同社直販価格)。
また、米Appleは同日、エンタープライズ向けSANソリューション「Xsan」の出荷を開始した。64ビットクラスタファイルシステムで、プロのビデオ編集やHPC分野に向くという。希望小売価格はクライアントまたはサーバーあたり999ドル。
■ URL
米Apple Computer
http://www.apple.com/
アップルコンピュータ株式会社
http://www.apple.com/jp/
プレスリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2005/jan/04xserve.html
http://www.apple.com/pr/library/2005/jan/04xsan.html
プレスリリース(国内)
http://www.apple.com/jp/news/2005/jan/05xserve_g5.html
( 朝夷 剛士, Infostand )
2005/01/05 09:56
|