米AT&Tと米Texas Instruments(TI)は1月5日(米国時間)、提携を拡大し、VoIP(Voice over IP)機器向けプラットフォームをメーカー向けに提供すると発表した。成長が見込まれるVoIP市場で、両社の技術を利用した通信機器の開発を促進するのが狙いだ。
AT&Tのブロードバンド通信ソリューションとTIのVoIPソフトウェアおよびチップ技術を組み合わせたプラットフォームを提供する。これを利用することで通信機器メーカーはターミナルアダプターなどの製品を容易に開発し、迅速に製品を投入できるという。同プラットフォームをベースとした製品は、AT&Tが提供する定額制VoIPサービス「CallVantage VoIP Service」と互換性を持つ。
すでに、香港の電話機メーカー、VTech Communicationsが同プラットフォームを採用して、IPと既存回線の両方で利用可能な電話機を製造しているという。
IP網を利用して音声通信を行うVoIPは、ビデオ会議などの多様な利用法やコスト削減などのメリットから、普及が加速すると見込まれている。AT&Tは米国を中心にVoIPサービスを提供しており、すでに自社VoIP技術をベースとしたプログラム「Innovation and Interoperability Program」を展開。TIもこれに参加している。
■ URL
米AT&T
http://www.att.com/
米Texas Instruments
http://www.ti.com/
プレスリリース(英文)
http://focus.ti.com/docs/pr/pressrelease.jhtml?prelId=sc05015
( Infostand )
2005/01/06 10:02
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