Enterprise Watch
最新ニュース

米HP、現場を再現したRFID実験センターを開設


 米Hewlett-Packard(HP)は1月17日(米国時間)、RFIDの実験センターを米ネブラスカ州オマハで2月に開設すると発表した。自社製品にもRFIDを採用しており、現場で得たノウハウを新しいセンターでパートナーなどに還元するという。16日にニューヨークで始まった小売業界のイベント「National Retail Federation 94th Annual Convention and Expo」で発表した。

 新しいセンターは、製造業のサプライチェーンの現場に近い環境を再現することから、「Noisy Lab」と名付けられた。ベルトコンベヤーやRFID印刷機器、RFIDタグの実験取り付け設備、ミドルウェア技術などを用意。HPの技術を活用した顧客やパートナー企業のRFID技術評価やソリューション開発を促進する。パレットやケース段階での実験が可能で、「最も包括的なRFIDラボ」(同社)という。

 HPは小売大手の米Wal-Martが昨年開始したRFIDパイロットプロジェクトに参加しており、一部店舗向けのプリンターなど3製品にRFIDタグを組み込んで出荷してきた。今月からは、PDAの「iPAQ Pocket PC」やデスクトップPCの「Presario」など40品目にRFID搭載を拡大している。RFIDは、コスト削減や効率化が見込まれることから、米国や欧州の小売店大手が相次いでパイロット事業に取り組んでいる。

 また、同時に、米Microsoftの組み込み機器向けOSを搭載したPOS端末を販売すると発表した。HPのPOS端末「HP rp5000」にMicrosoftの「Windows Embedded for Point of Service」を採用するもので、提供時期や価格は未定。



URL
  米Hewlett-Packard
  http://www.hp.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050117a.html
  http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050117b.html


( Infostand )
2005/01/18 10:31

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.