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独SAP、PeopleSoftユーザー向け移行プログラム発表


 独SAPは1月19日(ドイツ時間)、米PeopleSoftおよび米J.D. Edwardsソフトを利用している企業を対象とするプラットフォーム移行支援プログラム「SAP Safe Passage Program」を発表した。あわせて、PeopleSoft製品向けサポートなどを提供しているサードパーティ米TomorrowNowを買収した。買収額など詳細は公表していない。

 米OracleがPeopleSoftの買収を完了したことに対抗し、PeopleSoftとJ.D. Edwardsの顧客を自社プラットフォームに誘導することを狙う。まず、SAPの顧客で両社の製品を併用している企業が対象で、これに該当する企業は世界で約2000社あるという。TomorrowNowはテキサス州に本社を置き、PeopleSoftとJ.D. Edwardsの製品を導入している企業向けに保守・サポートを提供している。移行プログラムでは同社の技術を利用する。

 「SAP Safe Passage Program」では、SAPの統合プラットフォーム「SAP NetWeaver」への移行を促す。NetWeaverにはすでにPeopleSoftとJ.D. Edwardsの製品へのコネクターがあることから、インフラの拡張作業は容易という。MySAP ERPなど、SAP製品のライセンスを購入している企業が対象。SAPは「(J.D. EdwardsとPeopleSoftの)既存ライセンスへの投資保護を考慮した条件を提供する」と述べている。

 Oracleは、前日の18日に合併後のロードマップなどを発表し、PeopleSoftとJ.D. Edwardsの製品のサポートを2013年まで保証するとあらためて強調した。両社の顧客は将来的にOracleプラットフォームに移行することになる。



URL
  独SAP
  http://www.sap.com
  プレスリリース(英文)
  http://www.sap.com/Company/Press/Press.aspx?PressID=3715


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