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米Transmetaが事業再編を発表、ライセンス重視へ転換


 米Transmetaは1月21日(米国時間)、「Crusoe」「Efficeon」などx86互換マイクロプロセッサ事業を3月までに見直し、知的財産(IP)と技術のライセンス事業にフォーカスすると発表した。2005会計年度(1-12月)の事業計画として発表した。

 プロセッサの開発・設計・販売を中心とする現在の事業モデルから、ライセンス事業に転換を図ることで、収益性とキャッシュフローの改善を実現したいとしている。同時に、顧客やパートナー企業からの製品への要求には引き続き対応するという。

 同社はあわせて電力管理技術「LongRun2」の3件目のライセンス契約を20日付で結んだと発表した。“世界的なコンシューマー機器企業”としているが、社名は公表していない。これまでに富士通とNECエレクトロニクスの2社にライセンス提供している。

 このほか、現行の製品ラインを継続するための戦略的取引の可能性を模索していることも明らかにした。さらに、事業再編に伴う人員削減も検討中で、早ければ3月末にも従業員の解雇に踏み切る可能性があるとしている。

 同社は1995年創業。Crusoeなどの革新的な製品を提供してきたが、米Intelや米AMDとの激しい競争などで事業は不振に陥っていた。発表によると、本会計年度開始時の現金準備高は5300万ドルという。



URL
  米Transmeta
  http://www.transmeta.com/
  プレスリリース(英文)
  http://investor.transmeta.com/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=153446


( Infostand )
2005/01/24 10:09

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