米Hewlett-Packard、米IBM、米Intel、米Sun Microsystemsの4社は1月24日(米国時間)、商用分野でのグリッドコンピューティングを推進する非営利のコンソーシアム「Globus Consortium」を結成したと発表した。オープンソースのグリッド構築ツール「Globus Toolkit」支援を中心に展開する。
コンソーシアムでは、Globus Toolkitを使ってグリッドを構築する企業をサポートするほか、同ツールの技術ロードマップのリソース情報の提供や、仕様や要件の規定を行う。また、コード開発を経済面からも支援する。活動にあたっては、グリッドコンピューティングの標準化団体「Global Grid Forum」(GGF)とも密に連携していくという。
Globus Toolkitは1996年に米アルゴンヌ国立研究所で開発されたグリッドインフラ構築ツールで、広く利用されている。
議長には、アルゴンヌ国立研究所でGlobus Toolkitベースのアプリケーション・プロジェクトをコーディネートしていたGreg Nawrocki氏が就任した。また、Globus Toolkitの開発者であるIan Foster博士、Steve Tuecke氏がボードメンバーとなり、メンバー企業ともに技術的方向性などを決めてゆく。
Foster氏らは昨年12月、Globusの商用サポートを提供するベンチャー企業、米Univaを立ち上げており、UnivaはカナダのNortel Networksとともにコントリビューター企業としてコンソーシアムに参加する。
グリッドは学術機関で研究・実験が進められてきたが、数年前から商用でも注目されている。商用分野におけるグリッド利用を推進する団体としては、米Oracleが中心となって結成したEnterprise Grid Allianceがある。
■ URL
Globus Consortium
http://www.globusconsortium.com/
ニュースリリース(英語)
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/01-24-2005/0002898222&EDATE=
( Infostand )
2005/01/25 10:11
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