米IBMは、1月23日から27日まで米国フロリダ州オーランドで開催したイベント「Lotusphere 2005」において、グループウェアの最新版「Lotus Notes and Domino 7」、ポータル製品の最新版「WebSphere Portal」、およびNotes/DominoとWebSphere Portal向けにコラボレーション機能を提供する「IBM Workplace Collaboration Services」の各製品を発表した。
Notes/Domino 7では、新たにIBM Workplace Client Technologyに対応している。このためIBM Workplaceプラットフォームとの連携性も高められ、Notes/DominoからIBM Workplaceへのアップグレードも可能となっている。また分散したDominoサーバーを統合管理できる「Domino Domain Monitoringツール」が新たに追加されたほか、サーバーのパフォーマンスも約70%向上している。リリースは2005年夏の予定。
IBM Workplace Collaboration Servicesは、メール、カレンダー、IM、eラーニング、Web会議、ドキュメント/Webコンテンツ管理といった機能を、柔軟性の高いサービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいた再利用可能なWebサービスとして提供するもの。DominoやWebSphere Portalと連携して動作する。
WebSphere Portalは、新たにIBM Workplace Client Technologyを採用したポータル製品。Webアプリケーションをポータル上に統合するための標準仕様であるWSRPや、ポータルサーバーとポートレット間コミュニケーションのJava標準仕様であるJSR-168もサポートしている。なおIBMではWebサービスのセルフサービス検証サイト「IBM Web Services for Remote Portlets (WSRP) Self-Service Validation Site」の運用をあわせて開始している。これによりリモートポートレット向けWebサービスとWebSphere Portalの統合を検証・テストすることが可能になる。
なお、Dominoやスクリプト/Visual Basicの開発者向けに、J2EEベースのアプリケーション/コンポーネント開発を支援する新ツール「Workplaceデベロッパーツール」と、ISV向けの支援プログラム「Partner World Industry Networks」を通じた「Workplaceパートナープログラム」の強化もあわせて発表された。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース
http://www.ibm.com/news/jp/ja/2005/01/01272.html
Lotusphere 2005
http://www-6.ibm.com/jp/domino07/lotus/home.nsf/Content/lp2005
( 岩崎 宰守 )
2005/01/28 17:12
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