米Sun Microsystemsは2月3日(米国時間)、米Archipelago Holdingsと提携して、CPUの演算能力を売買するマーケットプレイスを開設すると発表した。先に発表したSunのグリッドサービスを利用するもので、1日から開いた発表会「NC05Q1」で明らかにした。
Sunは1日にコンピューティングリソースを時間単位で販売する「Sun Grid」を発表しており、これにArchipelagoの電子マッチング技術「Archipelago Exchange(ArcaEx)」を組み合わせる。Sun Gridの顧客は、株式や商品と同様に、eマーケットプレイス上で余分なCPUパワーを売りに出したり、必要に応じて買い足すことができる。開始時期や参加費用などの詳細は明らかにしていない。
ArchipelagoのCTO、Steve Rubinow氏は「コンピューティング能力への需要は高まっており、CPUの利用サイクルを取り引きするマーケットプレイスへの潜在需要は高い」と述べている。
Sun Gridでは、企業向けにCPUパワーやストレージを時間売りする。SPARCまたはx86プラットフォームで、OSはSolaris 10を利用する。料金はCPUが1時間あたり1ドル、ストレージ1GBが1カ月あたり1ドル。
コンピュータ能力を電気や水道のように必要に応じて利用できる企業向けユーティリティコンピューティングには、他にも米Hewlett-Packardや米IBMが取り組んでいる。Sunは、マーケットプレイス開設でリードを狙う。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
米Archipelago Holdings
http://www.archipelago.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2005-02/sunflash.20050203.1.html
( Infostand )
2005/02/07 10:15
|