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VoIPのセキュリティを推進するコンソーシアムが発足


 米3Comは2月7日(米国時間)、VoIPのセキュリティを推進するコンソーシアム「Voice over Internet Protocol Security Alliance(VOIPSA)」を設立したと発表した。共同で行う研究活動などを通してVoIPの安全性強化を図り、VoIP普及を目指す。

 VoIPは、コスト、管理性などのメリットから企業での導入機運が高まっている。その一方で、信頼性やセキュリティへの懸念もあり、これらが普及のための課題とされてきた。また、導入が進むにつれ、ハッカーの攻撃の対象となることも一部で予想されている。

 コンソーシアムでは、VoIPのセキュリティに関する技術情報、ツール、方法論を会員間で共有できるようにする。具体的な活動内容としては、ディスカッション、共同研究、白書の作成などを予定している。参加は無料で、広く関連企業・団体に参加を呼びかけていく。

 立ち上げでは、3Comの侵入検知技術部門、TippingPointが中心となり、創立メンバーには仏Alcatel、米Avaya、米Symantec、米コロンビア大学、米SANS Instituteなど23の企業や研究機関が名を連ねた。ただし、VoIP製品を多く持ち影響力の強い米Ciscoの名前は入っていない。

 なお、VoIP市場は日本でも成長が見込まれており、IDC Japanが昨年秋に発表した動向予測によると、2003年度国内企業向けVoIP機器市場規模は前年比43.2%増の667億1900万円で、2008年まで年平均成長率12.7%で成長する見込みという。



URL
  Voice over IP Security Alliance
  http://www.voipsa.org/
  プレスリリース(英文)
  http://www.voipsa.org/press/02072005.html


( Infostand )
2005/02/08 10:34

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