米IBMは2月8日(米国時間)、グリッドシステム構築を容易にする新サービス「Grid Accelerated Design Service」を発表した。商用分野でのグリッド利用が進むなか、迅速かつ容易にグリッドを実装したいという企業のニーズに応える。米マサチューセッツ州で11日まで開催中のグリッドのイベント「GlobusWORLD 2005」で発表した。
IBMがテキサス州に持っているグリッド専門の技術センター「Grid Integration Center」で得た経験に基づき、グリッド実装を容易にするソリューションとして開発した。
グリッドではさまざまなハードウェア、ソフトウェアの連携が必要となることから、通常、システム構築には複雑な作業が必要となる。新サービスでは、IBMと同社のパートナーの技術をサポートし、グリッド用のミドルウェア、負荷仮想化技術、プロビジョニング、ライセンス管理などを異機種混合(ヘテロジニアス)環境で統合する。グリッド設計の土台を提供することで構築プロセスを簡素化できるという。
IBMのサービス部門Global Servicesが提供し、すでに展開している他のサービスを補完する。IBMはLinuxとともにグリッドに注力しており、3000人の専門スタッフを抱えるという。同社は先月末、グリッドを推進するコンソーシアムを米Sun Microsystemsなどと共同で設立している。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-1.ibm.com/grid/grid_press/pr_020805.shtml
( Infostand )
2005/02/09 10:14
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