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米IBM、x86用Linuxアプリケーションの自社サーバー向け移植を支援


 米IBMは2月15日(米国時間)、Linuxアプリケーションを同社のサーバーに移植するための支援を提供するプログラム「IBM eServer Application Server Advantage for Linux」(コード名:Chiphopper)を発表した。ISV向けプログラムで、米Novellと米Red Hatが協力する。

 Chiphopperは、x86プラットフォーム向けに書かれたLinuxアプリケーションを「eServer」シリーズのプラットフォームに移植するためのテストツールとサポートを提供するもの。テストツールは、起こりうる問題を警告し、修正を促す「HoPSCoTCH」と、CまたはC++のコードがLinux Standard Base(LSB)に適合しているかをチェックするツールがあり、ISVに無償提供する。

 また、ISVは、アプリケーションの移植テストに必要な機器、ネットワーク、ソフト、その他の技術リソースを用意したテストセンター「Innovation Centers for Business Partners」が無償で利用できる。リモートでもオンサイトでも可能で、ISVが自前でハードを用意しなくとも作業ができる。このほか、クロスプラットフォームへの対応が完了したアプリケーションには、「Ready for IBM eServer with Linux」の認定ロゴを与え、IBMが2年間の無償サポートを提供する。

 対象となるサーバーは、eServerシリーズの「iSeries」「pSeries」「zSeries」「xSeries」「BladeCenter」「TotalStorage」「OpenPower」などの各製品。x86向けアプリケーションをPOWERプロセッサやメインフレームで活用可能にして、IBMハードの売り上げを伸ばすのが狙い。

 このほか同社は、「Solaris-to-Linux Special Interest Community」「Windows-to-Linux Special Interest Community」「Chiphopper Special Interest Community」の3つのコミュニティを立ち上げて、Linuxへの移行をサポートしていく。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www-1.ibm.com/press/PressServletForm.wss?MenuChoice=bymonth&TemplateName=ByMonth&ApplicationSequence=


( Infostand )
2005/02/17 10:19

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