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米BEAがEclipseに参加、次期WorkshopでEclipseフレームワークを採用


 米BEA Systemsは2月22日(米国時間)、オープンソースのIDE(統合開発環境)プロジェクト「Eclipse Foundation」に参加すると発表した。オープンソースとJavaをめぐっては、米Sun Microsystemsの立場が注目されているが、BEAの参加によりSunの孤立が深まりそうだ。

 戦略的開発者(Strategic Developer)および理事としてEclipseに参加する。Eclipseの会員には4種類があり、戦略的開発者と戦略的利用者(Strategic Consumer)が理事ポストを得られる。現在、戦略的開発者には、米IBM、米Intelなど8社の代表が名を連ねている。

 BEAによると、参加にあたり、Eclipse内の「Web Tools Platform(WTP)」プロジェクトを率いる共同リーダーとして、同社の上級アーキテクトが選出されているという。WTPは、J2EEベースのWebアプリケーション開発ツール構築を目的とするプロジェクトで、現在進行中。また、同社はEclipseに「Language Development Tool」プロジェクトも提案。BEAが支援しているアスペクト指向開発言語「AspectWerkz」とEclipseの「AspectJ」を統合していく予定という。

 さらにBEAは、同社のIDE「BEA WebLogic Workshop」の次期版(開発コード名:Daybreak)でEclipseのフレームワークを利用する計画も発表している。

 Eclipseは、IBMが社内で開発を開始したJavaのIDEを2001年11月にオープンソースとして公開したもの。供与したツールは4000万ドル相当としている。その後、2004年2月にIBMから独立し、Eclipse Formsとして発足した。米Oracle、米Hewlett-Packardなどが参加しているが、Javaを管理するSunや、米Microsoftの名前はない。



URL
  米BEA Systems
  http://www.bea.com/
  プレスリリース(英語)
  http://www.bea.com/framework.jsp?CNT=pr01421.htm&FP=/content/news_events/press_releases/2005


( Infostand )
2005/02/23 10:11

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