米IDCは3月4日(米国時間)、世界の2004年第4四半期(10-12月期)のストレージ市場の調査結果を発表した。外部ディスクストレージの出荷額は前年同期比1%増の38億ドル。また、2004年通年では前年比4.7%増の142億ドルに拡大した。ベンダー別では、米EMCが米Hewlett-Packard(HP)を抜いて第4四半期、通年とも首位となった。
ベンター別では、第4四半期にEMCが22%(前年同期19.6%)のシェアを獲得してトップに躍り出た。2位はHPでシェア19.4%(同21.2%)、3位がIBMで13.1%(同16.6%)。EMCのほかに、Dellがシェアを7.2%(同6.3%)に伸ばしたが、トップ5のうち他の3社はいずれも下げた。順位は通年も同じで、EMCが21.1%(前年18.6%)、HPが18.7%(同20.9%)、IBMが12.6%(同13.8%)。
IDCによると、高性能低コストのミッドレンジが市場の拡大をけん引したが、価格競争のため、金額の伸びは小幅にとどまったという。一方、総出荷容量は堅調に増大。第4四半期は前年同期比57.7%増を記録した。通年では前年比63%増に達する。
また、NASとSANで構成されるネットワークディスクの第4四半期総出荷額は前年同期比11.6%増の24億ドル。金額は過去最高で、ベンダー別では、EMC(シェア29.0%)、HP(同23.7%)、IBM(同11.2%)の順。引き続きiSCSI SANが好調で、前年比10.9%増を記録した。
ストレージ全体の出荷額は前年比3.2%増の209億ドル。ベンダー別の上位5社とシェアは、HPが23.6%(前年25.8%)、IBMが20.6%(同21.0%)、EMCが14.3%(同12.5%)、Dellが7.2%(同6.4%)、日立が6%(同6.2%)。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
プレスリリース(英語)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=pr2005_03_03_154203
( Infostand )
2005/03/07 10:05
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