米MicrosoftのBusiness Solutions(MBS)部門は3月7日(米国時間)、次世代ビジネスアプリケーション開発プロジェクト「Project Green」に基づく製品のロードマップを発表した。まず、2005年から2007年を第1段階として各製品のユーザーインターフェイスを統合し、2008年以降、「WinFX」や「Visual Studio .NET」を利用して、さらに統合していくという2段階で進める。
MBS担当上級副社長のDoug Burgum氏が米サンディエゴで開催中の「Convergence 2005」で明らかにした。MBSはERPを担当する部門で、米Great Plains SoftwareとデンマークのNavisionを買収して製品ラインアップに加えた業務パッケージソフトを担当。「Axapta」「Great Plains」「Navision」「Solomon」の4製品を擁している。「Project Green」は、これらの製品を融合していく長期プロジェクト。
Burgum氏によると、同プロジェクトでは、まず第1段階で、共有型ユーザーインターフェイスを利用可能にする。企業でカスタマイズできる50程度の共通機能に基づくもので、Microsoft Officeとシームレスに連携できる。また、サービス指向アプリケーションを相互運用性を持ち、SQL Server Reporting Servicesに基づくレポーティング環境などを備える。
第2段階では、モデル駆動型アプローチをビジネスプロセスに採用し、「WinFX」や「Visual Studio .NET」を活用する。各プログラムは共通のコードで動くようになるという。
また、現行の製品のサポートは少なくとも2013年まで継続し、各製品には出荷開始から5年間のメインストリームサポートと、ほとんどの製品には8年間のオンラインセルフサポートを提供する。
Microsoftは、2000年に約11億ドルで米Great Plainsを、2002年に約13億ドルでNavisionを買収して、業務アプリケーション市場に本格参入。独SAP、米Oracleなどと競合している。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/mar05/03-07Convergence05UmbrellaPR.asp
( Infostand )
2005/03/09 11:05
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