米Novellは3月10日(米国時間)、エンタープライズ向けサーバー「Open Enterprise Server」の出荷を開始したと発表した。また、ドイツ・ハノーバーで始まった「CeBIT」で、デスクトップLinuxの最新版「SUSE LINUX Professional 9.3」を4月半ばに出荷開始すると発表した。
Open Enterprise Serverは、ミッションクリティカルなネットワークサービスのインフラ向けで、同社のネットワークOS、NetWareに、SUSE LINUX、Ximian製品などを統合している。NetWareとSUSE LINUXを共通のインターフェイスで操作できる。
NetWareが提供する機能を備え、さらにLinuxとオープンソースのアプリケーションサービスをサポートする。2004年9月から公開ベータテストを行っていた。当初は2004年内に出荷する予定だった。
価格は5ユーザーライセンスが995ドル、10ユーザーが1,840ドル、100ユーザー18,400ドル。NetWareからのアップフレードは5ユーザーが530ドル、100ユーザーが9,750ドルなど。
SUSE LINUX Professional 9.3は、最新のLinux kernel 2.6.11を採用したほか、OpenOffice.orgのバージョン2.0やFirefox 1.0を含む。また、オープンソースの仮想化パッケージ「Xen」をベースとする仮想化機能を搭載した。
3000のオープンソースパッケージ、数百のオープンソースアプリケーションを含み、ホームネットワーキング機能などを備える。統合デスクトップ環境は、KDE 3.4とGnome 2.10を採用。64ビットに対応し、無線LAN、Bluetooth、モバイルのサポートも強化した。さらにファイウォールを統合し、スパムブロッカーを備える。
価格は77.54ユーロ(約10,600円)、アップグレード版は51.68ユーロ(約7,000円)。北米での価格は4月半ばに発表する。
■ URL
米Novell
http://www.novell.com/
Open Enterprise Server ニュースリリース(英文)
http://www.novell.com/news/press/archive/2005/03/pr05019.html
SUSE LINUX Professional 9.3 ニュースリリース(英文)
http://www.novell.com/news/press/archive/2005/03/pr05020.html
( Infostand )
2005/03/11 10:07
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