調査会社の米Yankee Groupによると、Windowsユーザーの多くは、品質、性能ともにWindowsがLinuxと同等あるいはLinuxより優れていると考えているという。また同社は、サーバーOSがコモディティ化し、アプリケーションやサービスがコストに与える影響が強くなっているとしている。同社が4日(米国時間)発表した。
509社の企業を対象にサーバーOSについて聞いた調査。それによると、Windowsを実装しているユーザーの多くは「Windowsは品質、性能の面でLinuxと同等、あるいは上回る」と回答したという。
Windowsのセキュリティへの懸念については、Windowsユーザーの多くが「WindowsとLinuxのセキュリティレベルはほぼ同等」と感じており、「Windowsサーバーの方が、30%早くセキュリティ攻撃から回復する」と回答した人もいた。だが、システム停止時のコストは「WindowsのほうがLinuxよりも3~4倍高い」と回答した人が多かった。これについて同社は、Windowsサーバーに重要なデータを格納しているためとみている。
LinuxはWindowsを補完するものとして実装されることが多く、過半数の企業がWindowsと並行してLinuxを実装していた。この傾向はWindows以外のユーザーも同じで、NovellのNetWareやUNIXを利用する企業も、「Linuxの実装は、現在の(NetWareやUNIXの実装という)現状を変更するものではない」とした。
同社はサーバーOSはコモディティになったとして、ユーザーは「主要なサーバーOS(Linux、Windows、UNIX)の性能と信頼性に、基本的に満足している」と述べている。そして、現在、TCOに影響を与えるのは、その上で動くアプリケーションやサービスになった、と結論づけている。
■ URL
米Yankee Group
http://www.yankeegroup.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.yankeegroup.com/public/news_releases/news_release_detail.jsp?ID=PressReleases/news_04042005_Linux-TCO.htm
( Infostand )
2005/04/05 09:25
|