米国在住の開発者が4月5日(米国時間)、米Microsoftの開発ツール「Visual Studio 2005 Team System(VSTS)」のオープンソース版を開発するプロジェクト「NTeam」を立ち上げた。VSTSが対象としていないSMBをターゲットとする。
NTeamは米国在住の開発者、Jason Bentley氏が中心となって開始したもので、当面はMicrosoftがホスティングする.NET開発者向けフォーラム、GotDotNetで運営される。4月10日時点のプロジェクトメンバーは33人。
GotDotNetにあるプロジェクト紹介ページによると、NTeamはVSTSのオープンソース版を目指し、テストツールの「NUnit」、ビルドツールの「NAnt」など既存のアプリケーションなどを利用する。プロプライエタリあるいはオープンソースの統合開発環境(IDE)と統合できるようにするとしている。
VSTSはMicrosoft初のアプリケーション開発ライフサイクルツールで、今年後半にリリースの予定。Microsoftは同ツールのターゲットを主に大規模チームと設定しており、すでに明らかにされている価格体系はSMB向けになっていない。Bentley氏は「Microsoftから隔絶されたと感じている開発者のニーズに応えたい」と述べている。
Microsoftの開発ツールのオープンソース版としては、2001年に開始された.NET開発プラットフォームのオープンソースプロジェクト「Mono」などがある。
■ URL
GotDotNetの「NTeam」ページ
http://www.gotdotnet.com/workspaces/workspace.aspx?id=0b2faf8e-daa5-4047-82f6-f468af4852d7
( Infostand )
2005/04/11 09:05
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