Enterprise Watch
最新ニュース

米VMware、デスクトップ版仮想マシンの最新バージョン


 米EMC傘下のVMwareは4月11日(米国時間)、デスクトップ向け仮想マシン・ソフトウェアの最新版「VMware Workstation 5」を発表した。同社サイトからダウンロードが可能で、価格は189ドル。CD-ROM版は199ドル。

 VMware Workstationは、Windows、Linux、Solaris x86、NetWareなどx86ベースのOS用仮想マシンで、複数のOSとアプリケーションを物理的に1台のコンピュータ上で動作させる。開発者や品質保持(QA)チームは、コスト削減や効率化ができるという。

 新バージョンの最大の特徴は、マルチティアのアプリケーション開発が容易になったこと。これまでサーバー向けの仮想マシン「VMware GSX Server」のみで提供していたメモリ共有が利用可能で、マルチティアアプリケーションのプロビジョニングやシミュレーションが実現するという。また、Teamsと呼ばれる新ツールを利用して、マルチティアアプリケーションをさまざまなネットワーク環境と組み合わせて、シミュレーションできる。

 このほかホストコンピュータOSのサポートとして64ビット対応を強化、Windows XP、Windows Server 2003 SP1、Red Hat Enterprise Linux 3/4、SUSE Linux Enterprise Server 8/9などの64ビット版OSをサポートした。プロセッサでは、Intel EM64T、AMD64などの64ビット拡張をサポートした。

 既存機能も強化し、複製機能では、任意の仮想マシンをテンプレートとして設定することで、ベースとなる環境をシェアしながら開発者が協業できる。スナップショット機能では、仮想マシンのスナップショットを複数作成し、作成時の仮想マシンの状態を保存可能。スナップショット間はクリック操作で移行できる。

 VMware Workstation上に構築した仮想マシンはVMware GSX Server、VMware ESX Serverに展開できる。



URL
  VMware
  http://www.vmware.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.vmware.com/news/releases/ws5.html


( Infostand )
2005/04/12 09:01

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.