米IDCは4月15日(米国時間)、2005年第1四半期(1-3月期)の世界のPC出荷台数が前年同期比10.9%増の4610万台だったと発表した。ベンダー別シェアの順位に入れ替わりはなく、米Dell、米Hewlett-Packard(HP)のトップ2社はともに2ケタ成長を記録して、3位以下を引き離した。
米国市場の成長率は6.5%にとどまったが、ドル安ユーロ高の為替メリットを享受できた欧州などEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域が好調だった。全体に低価格帯のノートPCが伸びたが、米国市場の主流はデスクトップPC。法人市場は全体に振るわなかったという。
首位のDellは872万7000台を売り、シェアは18.9%。成長率は13.6%増で、米国市場の低迷を受けて10四半期ぶりに20%を下回ったものの、シェアは前年同期から0.4ポイント上げた。2位のHPは10.6%増で、シェアは15.4%。3位は米IBMで、シェアは0.4ポイント下げた5.1%だった。
IDCによると、今年後半は市場の成長が鈍化する見込みだが、ノートPCは引き続き需要が高く、地域別では途上国などで引き続き成長が期待できるという。
また、米Gartnerが同日発表した第1四半期の世界PC出荷台数(暫定値)は、前年同期比10.3%増の5038万台で、ベンダー別シェアは、Dell(16.9%)、HP(13.9%)、IBM(4.6%)、富士通/Fujitsu Siemens(4.1%)、台湾のAcer(3.7%)の順だった。IDCとGartnerは統計手法が異なるため、数字は一致しない。
米国市場では、AppleはiPod人気がPCにも波及して前年同期比45.1%増となり、東芝を抜いて5位に浮上した。eMachineと統合して1年が経った米Gatewayは23.4%減のマイナス成長で3位だった。
■ URL
米IDC
http://www.idc.com/
米Gartner
http://www.gartner.com/
米IDCのニュースリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=pr2005_04_14_170722
( Infostand )
2005/04/18 09:17
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