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米IBM、米MSなど、Webサービス仕様「WS-RM」をOASISに提出


 米IBM、米Microsoft、米BEA Systems、米TIBCO Softwareの4社は4月19日(米国時間)、Webサービスを利用した信頼性のあるメッセージングのための仕様「Web Service-ReliableMessaging(WS-RM)」最新版を業界団体のOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)に提出すると発表した。

 WS-RMは、SOAP(Simple Object Access Protocol)を利用したWebサービス通信でメッセージの信頼性を確保するための仕様。社内、パートナー、サプライヤー、顧客などとの間でメッセージをやり取りする際、メッセージが確実に、重複することなく、正しい相手に届くことが重要となる。WS-RMはこれを確実にする仕様で、ネットワーク接続が途絶えるなどのトラブルがあった場合でも、確実かつ適切な配信を保証する。

 同種の仕様はすでに、米Sun Microsystems、米Oracle、富士通など6社が「Web-Service-Reliability(WS-R)」として策定し、2003年2月にOASISに提出。OASIS標準となっている。WS-RM4社はその後の2003年3月にWS-RMの仕様づくりを開始した。

 4社はOASISへの提出により業界のサポートを呼びかけるほか、技術委員会の設置と約款の作成も提案しているという。また、今回のOASIS提出にあたり、Sunを含む数十社の支持を得たと発表している。

 WS-Rとの大きな違いは、WS-RMがWS-Addressingをサポートしたことと、メッセージ送信を確実にするアプローチが異なる点。WS-RはACK(ACKnowledgement:受信側が送信元に正常に終了したという肯定的な通知を返す)を採用しており、WS-RMはNACK(Negative Acknowledgment:送信されたメッセージを受信側が正しく受信できなかった場合、受信側が送信元に否定的な通知を返す)を採用している。



URL
  米BEA Systems
  http://www.bea.com/
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  米TIBCO Software
  http://www.tibco.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/apr05/04-19OasisStandardizationPR.asp


( Infostand )
2005/04/20 09:00

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