米IBMは4月22日(現地時間)、イスラエル政府の研究開発プログラムに協力することで合意したと発表した。オープンソースやRFIDなど、最新技術を活用するイスラエルのベンチャー企業を支援する。
イスラエル産業貿易労働省は、研究開発プログラムの下にベンチャー企業に資金を提供しており、IBMは合意にもとづいて技術、営業面から支援する。具体的には、IBMが同国に持つ研究施設「IBM Innovation Center」で、ハードウェア/ソフトウェアなどIBMの技術や専門知識を提供するほか、ワークショップなども行う。また、同社が世界に持つ営業ネットワークを生かし、専任スタッフを付けて広告キャンペーンなどの営業・マーケティングを行う。
対象のベンチャー企業は革新的な技術を持つことが条件で、RFID、グリッド、自律コンピューティング、Linuxなどを想定しているという。合意は独占的なものではなく、イスラエル政府は他社とも協業している。現時点では、公式に提携した企業でIBMが最大規模のサプライヤーになるという。
イスラエルは、セキュリティのCheck Point Software TechnologiesやオープンソースのPHP開発環境のZendなど、世界でも有数のITベンチャー産出国。IBMは3年前、同国のベンチャー企業を支援するために事業部を設けており、すでに700社以上のイスラエル企業と協業してきたという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2005/04/25 08:58
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