米Hewlett-Packardは4月27日(米国時間)、自社サーバーおよびストレージ製品に、小型の2.5インチHDDとSerial Attached SCSI(SAS)インターフェイス技術を全面的に採用する方針を発表した。今年半ばにも最初の製品が登場するという。同社は4半期あたり100万台以上のHDDを出荷しており、サーバーとストレージ製品で2.5インチHDDを広範に採用するベンダーは初としている。
現在、サーバーやストレージに搭載されているHDDは3.5インチが主流。小型化すればスペースあたりのHDDが増えて性能向上につながるほか、発熱量が小さいため消費電力も抑えられる。またHPはインターフェイス技術を現在のパラレルSCSIからSASへ移行する。SASは2003年に標準化されたシリアルSCSI規格で、転送速度が高速化されている。
HPは3月に最初の2.5インチ/ディスク回転速度10,000rpmのHDDを発表しており、今後はサーバー製品ラインの「HP ProLiant」「HP BladeSystem」「HP Integrity」、およびストレージの「HP StrageWorks」で2.5インチ/10,000rpmを、一部で3.5インチ/15,000rpmを採用する。これに合わせて、2.5インチHDDを開発・製造する富士通、日立グローバルストレージテクノロジーズ、米Seagateとの提携を強化する。
まず、今年6月までに2.5インチHDDを搭載したHP ProLiantサーバーの出荷を開始する。その他のサーバー、ストレージでの2.5インチHDD搭載モデルは2006年に登場する見込み。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050427b.html
( Infostand )
2005/04/28 08:36
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