米IBMは5月10日(米国時間)、オープンソースベースのJavaインフラソフトベンダー、米Gluecode Softwareを買収したと発表した。買収額は公表していない。IBMのミドルウェア「WebSphere」ラインを補完するほか、オープンソースコミュニティとの連携も強める狙いだ。
Gluecodeは、オープンソース技術をベースにしたソフトウェア開発・サポートを行う未公開ベンチャー企業。Apache Software Foundationが開発したJavaアプリケーションサーバー「Geronimo」をいち早くサポートしている。
同社の主力製品「Gluecode Standard Edition」は、Geronimo、データベースの「Apache Derby」、ポータルフレームワークの「Apache Pluto」などをベースに、Javaアプリケーション構築ツールを統合したプラットフォーム製品で、顧客にはSMB企業が多いという。
IBMは買収により、Gluecodeの技術を自社のソフトウェアグループ事業部に統合する。顧客やパートナー企業にGludcode製品を無償ダウンロード提供し、サービスやサポートの販売、規模拡大に応じたWebSphereへの移行促進などを図る。IBMはGluecode製品のメリットとして、導入コストが安く、複雑性を排除できることなどを挙げている。
このほか、Gluecodeが参画してきたGeronimo開発プロジェクトにも積極的に貢献。Gluecodeが開発した機能をコミュニティに無償提供するほか、Geronimoベースのソフトウェアの開発・デバッグ・実装用としてEclipse開発ツールも提供するとしている。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
米Gluecode Software
http://www.gluecode.com/
( Infostand )
2005/05/11 08:56
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