米Microsoftは5月10日(米国時間)、ビジネスパフォーマンスを分析するアプリケーション「Maestro」(開発コード名)のベータ版を一部テスターに向けてリリースした。一般向けのべータ版は今夏リリースで、製品は第4四半期に発表する予定。
Maestroは、ビジネスパフォーマンス管理(BPM)スコアカードアプリケーションで、昨年夏にリリースした「Business Scorecard Accelerator」のビジネスインテリジェンス(BI)機能を強化した。BPMは、KPI(KeyPerformance Indicator)と呼ばれる指標を設定し、データに基づいてスコアカードを作成、ビジネス戦略と現状を分析するBIの一種。
Maestroは、「Microsoft Office 2003 Editions」や「Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003」などMicrosoft Office System との連携が可能で、スコアカードの構築・管理・利用が容易にできるという。「Microsoft SQL Server 2000」のレポート機能との統合も強化した。このほか、レポート、表・グラフ、分析などの各種ツールや、文書、スプレッドシート、Webサイトなどの非構造データとも組み合わせが可能。
BI市場は、カナダのCognos、仏BusinessObjects、米Hyperionなどの専業ベンダーが強いが、Microsoftはこのところ同分野を強化しており、Maestroは同社の戦略で重要な位置づけとなる。Microsoftはパートナーチャネルを重視する意向で、ISVや付加価値再販業者などのメリットとして、Maestroの標準機能をSQL ServerやVisual Studioなどを利用して拡張できることなどを挙げている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/may05/05-10MaestroPR.asp
( Infostand )
2005/05/12 08:59
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