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米MSと米Sunがシングルサインオン仕様を共同発表、和解から1年の成果


 米Microsoftと米Sun Microsystemsは5月13日(米国時間)、Webベースのシングルサインオンの2つのドラフト仕様を発表した。両社の技術を用いたシステム間でシングルサインオンを実現するもので、両社は完成後、標準化団体に提案する予定。昨年4月の訴訟での和解と技術面での協業の成果となる。

 2つの仕様は、「Web Single Sign-On Metadata Exchange Protocol(Web SSO MEX Protocol)」と「Web Single Sign-On Interoperability Profile(Web SSO Interop Profile)」。これらを実装することで、MicrosoftのWebサービス技術「WS-Federation」とSunの「Liberty ID-FF」をベースとしたアーキテクチャ間で、Webブラウザベースのシングルサインオンが実現するという。

 いずれもドラフトの段階で、公開して仕様の完成に向け幅広い参加を募る。両社は、完成した仕様を標準化団体に提出する予定で、今後、自社製品(Microsoft Windows ServerとSun Java Enterprise System)で同ドラフト仕様をサポートするという。

 昨年の和解を受けた他の取り組みとしては、両社が昨年、米Intelや米Dellなどと共同で発表したWebサービスのシステム管理仕様「WS-Management」を挙げている。これについては、今回、SunがSolaris 10 OS、x64ベースの「Sun Fire」サーバー製品群、管理ツールの「Sun N1」などに実装し、SolarisとWindows間の相互運用性につなげるとしている。SunはJavaにも同仕様を実装する計画。Microsoft側も、リリース2移行の「Windows Server 2003」で「WS-Management」をサポートする。

 また、SunがMicrosoftの「Remote Desktop Protocol」のライセンスを取得したことも発表した。Sunは今後、これをシンクライアント「Sun Ray」製品群に実装し、Sun RayからWindows Server 2003上の「Windows Terminal Service」にアクセス可能にする。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/may05/05-13MSSunEventPR.asp


( Infostand )
2005/05/16 08:58

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