米EMCは5月16日(米国時間)、ストレージ仮想化を実現するプラットフォーム「EMC Invista」を発表した。ネットワークをベースとし、ベンダーに依存しないのが特徴。ストレージ仮想分野ではライバルの米IBMや日立製作所がすでに製品を投入しており、最大手の同社の発表が待たれていた。6月までがテスト期間で、製品版は第3四半期中に登場する。
Invistaは、「Strage Router」という開発コード名で呼ばれていたもので、ソフトウェアとハードウェアを一体化した仮想化プラットフォーム。ストレージ端末ではなくファイバーチャネルと接続するため、異機種混合環境でもデータリソースのプールを作成できるという。同社は、IBMや日立などの他社製システムでも実装が可能だとしている。
ネットワークベースによって性能面でもメリットがある。ストレージアレイやホストに依存する仮想化ソリューションではボトルネックが生じるが、Invistaはハードウェアの性能やストージ運行を妨げることがなく、また、既存のストレージ管理ソフトウェアとも併用が可能という。
インターフェイスには、Fabric Application Interface Standard(FAIS)を採用する。また同社の管理ソフトウェア「EMC ControlCenter」とも統合可能。当初は、同社が「Connectrix」ブランドで提携しているBrocadeとCisco Systemsから大規模システム向けとして販売する。推定価格は225,000ドルからで、IBMの同等製品より30%低価格という。
2006年初めには米McDATAのスイッチもサポートする予定で、SMB向けバージョンは、市場動向を見て決定する。
■ URL
米EMC
http://www.emc.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.emc.com/news/press_releases/viewUS.jsp?id=3130
( Infostand )
2005/05/17 08:46
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